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仲間の中で育つ

新年明けましておめでとうございます。冬休み中は良い天気に恵まれ、ご家族皆様で楽しいお正月を過ごされたのではないかと思います。

私の正月は毎年箱根駅伝を見ることです。テレビで見て、近付いてくると沿道で応援し、またテレビを見るという2日間です。駅伝にはたくさんのドラマがあります。その中でも、タスキを渡す場面が好きです。力尽きてタスキを渡し背中を押して次を託す。そのタスキには何人もの仲間の思いが入っている。あと○秒かでタスキがつながらず、目の前で繰り上げスタートをした学校の選手は、仲間への申し訳なさと悔しさで涙が溢れていました。リレーってどうしてこんなに感動するのかを思いながら、沿道ではすべての選手に「頑張れ!」と声をかけてしまいます。

元旦の神奈川新聞に元巨人軍監督の原辰徳さんに東海大相模高校で甲子園をわかしたスーパースターの思い出を聞いた記事が載っていました。「一番は良い友、先輩、そして後輩と同じ目標に向かって、一緒に泣いたり喜んだりしたこと、きついことも辛いこともみんなで乗り越えていって」とありました。

駅伝を見ながら原さんの記事を想いました。仲間の大切さ、仲間がいるから頑張れる、一緒に頑張った仲間は一生の宝ものです。

幼稚園に置き変えてみると、友だちを作ることから始まります。「一緒にあそぼ」と仲間を誘い、同じ遊びを共有するところから友だちになっていきます。○○ちゃんと遊んだら楽しかった。明日も遊びたいとの思いから、友だちになっていきます。そして○○ちゃんみたいにやってみたいとの意欲につながります。また同じ目標を持って一緒に頑張ることで仲間意識が芽生えてきます。合奏をする、遊戯をする、リレーをする、組み立て体操をする、劇をする、共同作品を作るなどです。

年齢も満3歳から5歳そして6歳になる間の成長はめざましく、自分から2人→3人→5・6人と仲間が増え、仲間で遊ぶことが楽しくなっていきます。遊びのルールを決めたり、うまく相談できるときばかりでない中で我慢したりしながら、お互いを認め合い、「やっぱり仲間っていいね」と思えるような環境が大切だと思います。

9日の始業式では今年も大池ばやしの方に獅子舞をしていただき、3学期のスタートをします。そして作品展に向け、作品作りを通して一学期、二学期を通して培ってきた仲間と創意工夫ある作品を作ってほしいと思います。

職員一同今年もどうぞよろしくお願いいたします。