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作品作りの中で自立心と協同性を育てる

本園は、認定こども園として幼稚園と保育所の一体化した機能を持っています。そして教育・保育要領に基づく教育・保育課程を各園が作成し運営されます。認定こども園は内閣府の所属になっていますが、平成29年の3月に公示され改定された内容についての主旨の説明が1月27日(土)に園長研修会として神奈川県私立幼稚園連合会の主催で行われました。

そこでの話として「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」を10項目にまとめたものの解説でした。最初の項目は「健康な心と体」でしたがこれは本園の建学の精神(たくましい心と体)と同一の内容でした。次いで2、「自立心」3、「協同性」と続きました。

原文からは「自立心」とは、身近な環境に主体的に関わり様々な活動を楽しむ中で、しなければならないことを自覚し、自分の力で行うために考えたり、工夫したりしながら諦めずにやり遂げることで達成感を味わい、自信を持って行動するようにする。

「協同性」とは、友だちと関わる中で、互いの思いや考えなどを共有し、共通の目的の実現に向けて、考えたり、工夫したり、協力したり、充実感を持ってやり遂げるようになる。と明示されていました。

この二つの項目には、「自分の力で」「互いの思いや考えなどを共有し」「考えたり工夫したり」「諦めずに」「達成感」「協力」「充実感」という言葉が入っています。これらは、卒園までに育って欲しい姿であり、0歳~5歳までの間に少しずつ育っていくものです。

乳幼児期に集団生活の中で大切なことは「自分のことは自分でしようとすること」「思いやりや考えを伝え合い、相手の思いを知り、自分の考えの折り合いをつけていけるように遊びや活動の様々な場面で学んでいくこと」だと思います。そのためには、自分の考えを言える環境,言ったことを受け止める大人が周りに居ることです。幼児にとって、特に自立とは、困ったとき先生に「おしっこ」「おなかが痛い」「○○して」と言えることから始まると思います。そして友だちとの関係が出来ていきます。

もうすぐ作品展。子どもたちには、個人作品や共同作品を作る中で、自立心や協同性を育てて行って欲しいと思います。作品展は完成された展示ですがそこで見ていただきたいのはその作品完成に至るまでのプロセスです。どうぞ作品を見ながら子どもの話をよく聞いてあげてください。きっとお子様の心の成長を感じられることと思います。