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十三夜と収穫と感謝と

 10月18日(月)の朝玄関のテーブルにススキとフジバカマ、そしてホトトギスが長い筒の花器に入っていました。そのそばにいが栗が添えてあります。なんとすてきな秋の風情でしょう。ススキとフジバカマは秋の七草、ホトトギスは薄桃色に紫の斑点のある可憐な茶花です。本居先生が活けてくれたことがわかりお礼を言うと、「今日は十三夜ですから」と言われました。9月の十五夜は満月の日に子どもたちも粘土でお団子を作ったりしてススキを飾ります。
 十五夜は中国伝来の風習であるのに対し、十三夜は平安時代に日本で始まった風習、稲作の収穫を終える頃、収穫に感謝しながら美しい月を愛でたということです。その日は月曜日なので園庭で集会をしました。十三夜の話をして、お月見は2回あることや米や野菜の収穫を感謝することなど伝えました。20日(水)年長組はミニ田んぼの稲刈りをしました。豊樹先生から米という字は八十八と書くことや88回手入れをして大切に稲を育てる話を聞きました。その日は天気が良く年少組は児童遊園地へ親子遠足に行きました。こちらでも職員の方が稲刈りをしていました。
 11月2日(火)はさつまいも掘りです。いちご組・ばなな組の子どもたちは、10月28日にボランティアの方達がいも掘り前の準備をして、歩きやすくなった畑の中に入って楽しみました。年少組・満3歳組・めろん組は親や先生と一緒に、年中組・年長組は自分の力で掘ります。砂と違った土の感触を知り、土の中からおいもが出てきた時の喜びを経験してほしいと思います。年中組・年長組ではじゃがいもとの違いや野菜に関心を持てるようにして、太陽や雨、世話をしてくれた人たちに感謝をしながらいも掘りをしたいと思います。
十三夜は満月の2日前、あと少しで完成というとき何か希望に向かっている気がします。十五夜もいいけど十三夜もいいですね。空のきれいな時季、親子で夜空を眺めてみてください。