旧園舎は高い囲いに囲まれ、解体作業が始まっています。別館(旧乳児棟)の屋上から見ると、解体されたコンクリートの残骸がダンプカーで運び出されています。50年の歴史が走馬灯のように思い出されます。この園舎で過ごした子どもたち、保護者の皆様、先生方そしてこの建物に「50年間ありがとう」と手を合わせました。2月末で解体が終わり、3月末まで園庭整備をする予定です。
1月10日から新園舎は子どもたちの元気な声があふれています。新たな50年がスタートしました。
先週よりアリーナのステージでは、発表会の舞台練習が始まりました。子どもたちもはりきっています。今年は、一部、二部に分けて行います。楽しみにしてください。コロナがこのままであれば、各家庭2名までは参観できるようにしたいと思います。
さて、本園は開園以来日本の伝統行事を大切にし、園の行事として行っていますが、コロナによる制限に加え、食べ物に対して誤嚥などの事故防止のため中止せざるを得ない状況にあります。それでも工夫して、子どもたちに雰囲気を味わってもらいたいと思い、1月は「本気のもちつきごっこ」をしました。アリーナに臼と杵を用意して、園長はじめ先生方は割烹着かエプロン、子どもたちはねじりハチマキ姿です。アリーナの入り口近くにかまどを置き、薪をくべ、赤色の紙を入れ、燃えているように見せ、上に角セイロをのせました。セイロの中はもち米のように不織布を置き、子どもたちにふかしているところを見せ、臼にあけます。こねる動作を見せてから子どもたちは「よいしょよいしょ」と掛け声をかけて順につきました。
2月は「節分豆まき」です。3日は朝、鬼が家の中に入らないように、ヒイラギの枝にめざしをつけて玄関に置きます。今年はアリーナに集まって、福の神から、昔から伝わる節分のいわれの話を聞きます。大きな鬼が現れ、子どもたちの身体や心の鬼を追い出すため、子どもの鬼のお面と大きな鬼めがけ豆をぶつけます。コロナ鬼、インフルエンザ鬼を追い出したいですね。
以前は、ついた餅を大福にして食べたり、年の数だけ豆を食べたりしましたが、事故防止のため、残念ですがやむを得ないことです。
これからも年間の伝統行事の捉え方を工夫しながら、子どもたちに意味を伝え安全で楽しい行事にしていきたいと思います。
大寒に入り、寒さが厳しくなってきました。寒いと身体が硬くなります。風邪をひかないように怪我をしないように気をつけていきましょう。