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主体的な活動の中で楽しむ夏季保育

 8月25日(木)より山王台こどもまつりを中心とした夏季保育を4日間行いました。開園当初、地域におまつりがなかったので、子ども達に夏まつりの楽しさを味あわせたいとの思いで始まりました。当時は年長、年中は各クラス工夫したおみこしを作り、年少組は山車を引き、山王台町内と南永田団地の中をねり歩くまつりでした。交通事情も変わり、コースを縮小したりしながら園内のまつりに変えていきました。10年程前からは、理事長先生手づくりの本格的なみこしを全員がかつぎ、幼児向けの曲に合わせて盆踊りを始めました。縁日として、ヨーヨー、魚釣りなどのコーナーを楽しむようにしていきました。
 5年前より国の子ども子育て会議の中で、幼児教育が大きく見直されました。本園でも「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」に合わせて、教育の見直しをしていきました。健康な体と心を育てることを重視し、子どもの主体性を育てる教育を日々の生活や行事の中に取り入れていきました。
 さて、今回のこどもまつりの中で、子ども達が生き生きとした活動をするため7月より年長組は準備をしてきました。縁日で出すお店の相談です。「自分の考えを言うこと、他の人の考えを聞くこと、多数決で決まったことは協力してやること」がわかってきました。年長もも組は「まとあてゲーム」年長あお組は「やきそば屋」です。年中は、グループ活動より協力しやすい2人組で行動して楽しみ、来年の活動に向けます。年長の教室では、役割分担してあって、受付でシールを貼る子、ゲームの仕方を一人ずつ付いて教える子、おみやげを渡す子、デリバリー用のやきそばの箱の蓋を開けている子、紅しょうがはお好みで入れてと声をかけている子、割りばしを渡す子、それぞれが自分の言葉で話し、困っている子にはやさしく声をかけているのです。
 前日の盆踊りでも、おみこしかつぎでも年長や年中が見本を示して、下の学年はそれを見て一緒に楽しんでいました。
 乳児は29日におまつりをして、かわいいおみこしをかつぎました。幼児のおみこしを見ているので、掛け声などイメージできていました。そのあとは、年長のお店に行き、幼児と同じにコーナーをすべてまわっておまつりを楽しみました。
 子ども達が本当に楽しいと感じる時は、自分達で考えたことをやってみて得られた喜びの中で実感するものだと子ども達のやさしい声かけ、行動の中で改めて感じました。山王台幼稚園の目指す教育の一端を見ることができたこどもまつりでした。
 二学期も子ども達の成長が楽しみです。職員一同どうぞよろしくお願いいたします。