様々な交流の中で育つ

 園庭の桜やイチョウの葉が紅や黄に染まり、やっと秋らしくなったと思ったら急に寒さが増し、冬に変わっていったような気がします。

 園では11月のさつまいも掘りが終わると、発表会に向けて遊戯や劇の練習が始まりました。先生方は不織布(布のような紙)を使っての子どもたちの衣装づくりも終わり、28日より3日間に分けたリハーサルを行います。リハーサルは子どもの発表会と言い、子どもたちが全園児の舞台を見学します。衣装を着ると、子どもたちは役になりきって踊ったりしています。

 28日、園庭の遊具のSLくんと「さようなら」をしました。SLくんは11年前に購入し、子どもに人気で乗り物ごっこなどをしたりして楽しんでいました。10月の台風15号と19号の2度の大きな台風により、思いもよらず強風に飛ばされ、ひびが入ってしまいました。応急修理はしたものの安全を考え、遊具の入れ替えをすることにしました。28日は小雨でしたが、リハーサルの始まる前クラスごとにテラスから「SLくんありがとう、さようなら」と声をかけ、感謝してお別れしました。新しい遊具は12月中に「おべんとうバス」を設置します。

 27日、28日の2日間六ッ川中学校の2年生が4名職業体験に来ました。子どもと遊んだり、先生の補助をしながら、幼稚園の先生の仕事を体験していました。中に卒園児がいたことも嬉しい再会でした。

 27日は南区幼保小交流研修会がありました。幼稚園、保育園、小学校の先生と保護者の方、約100名の方が南区役所会議室に集まり、南吉田小学校校長の金子正人先生の「幼児教育から小学校教育への円滑な接続を目指して」のテーマの講演会がありました。「子どもの将来のためには、テストや点数であらわすことのできない力が育つことが大切です。見える力の達成感、見えない力の意欲や諦めない心、この両方を育てるのが小学校や幼稚園では大事です。」というお話でした。本園では近隣の小学校といろいろな交流をして小学校を楽しみにしてもらいたいと思っています。今年のウインターコンサートは永田小学校で行われます。 発表会の練習では他の学年の舞台練習を見せあって意欲を持ったり、自信を持ったり、またリハーサルの着替えをお手伝いのお母さんや中学生のお姉さんに手伝っていただいたりと様々な交流の中で子どもたちは育っていきます。子どもたちは発表会当日、保護者の皆様に見ていただくことを楽しみに、はりきってくれることと思います。