絵本を通した子育て

 昨日(6/27)、南区幼稚園地域父母研修会が行われました。講師は福音館書店で絵本の編集者として、多くの作家を育て、ピーターラビットなど多くの絵本を世に出した児童文学者の斎藤敦夫先生です。以下講演の内容をお伝えします。

 子どもにとって、最初の文学は、「こもりうた」。どの地方のこもりうたも詩的な言葉で、赤ちゃんは意味はわからないが、歌ってくれている人の優しさや雰囲気が伝わり、安心して眠ることができる。

 2番目は「わらべうた」。歌いながら繰り返し遊び、言葉を覚えていく。そして「絵本」。読書としては、10歳(4年生)までは、読んでもらうのが読書、10歳頃より少しずつ自分で読みたくなり、自立していく。よい絵本の選び方は、表紙の裏側のおく付けに第○刷が書いてあるので、回数が多いほど多くの人が読んでいることがわかる。読んだ後で感想を聞かないこと。子どもがもう一回読んでといったら感動しているということです。子どもの心を豊かにしてあげるため家では毎日15分読んであげてほしい。土日はお父さんが読んであげてください。

 齋藤先生は、絵本を毎日読んでもらえたら○百冊を読んだことになる。保育園園長で中村柾子さんが勧める百冊のリストの絵本は、本園の幼児部、乳児部にはそのほとんどが置いてあります。2階の図書コーナーの絵本は自由な時間に年長組が読みに来ています。先生方も毎日のように読んでいますが、図書の貸し出しや図書館などを利用して、子どもたちを心豊かに育てていきたいと思いました。