山王台親子文庫のご利用を

 6月22日気温が28度に上がり、年長組の代表4名がテープカットをして、プール開きをしました。初日は全クラスが入り、子どもたちは歓声をあげて喜んでいました。今年もプール監視員にご協力していただきありがとうございます。
さて、2階に図書コーナーがあることはご存知と思いますが、毎週木曜日2:00~2:45に図書委員と図書ボランティアが貸し出しをしています。この図書コーナーを山王台親子文庫と名付けています。
 この文庫の経緯をお話します。山王台幼稚園が開園したのは、44年前の昭和49年4月です。その年の5月には、父母の会を結成し総会をして、父母の会が発足しました。初年度から茶道保育と農園でのおいも掘りが始まっています。翌年12月には園歌を制定しています。3年目の昭和52年に山王台親子文庫を開設しました。
 創設者の川井男次先生(元井土ヶ谷小PTA会長)は、井土ヶ谷町在住の児童文学者長崎源之助先生(当時井土ヶ谷小の近くで文具店を営み、自宅で豆の木文庫を開設していた)と交流があり、幼児に良質の絵本を読み聞かせることの大切さを考えていたようです。開園以来多少の絵本を置いてはいたものの貸し出しするには十分でなく、父母の会に補充していただいたり、保護者の寄贈をお願いしたりしましたが、横浜市立図書館に山王台親子文庫として貸出登録をすることで、市立本を500冊借りることができました。父母の会に図書委員会を作り、貸し出しや本の管理、市立本の年2回の入れ替えをお願いしました。毎年父母の会の会費の中から絵本の補充をしていただいています。現在絵本1228冊、大人本216冊を父母の会が所有しています。
最初の8年間は全園児徒歩通園でしたので、利用者が多かったのですが、次第にバス通園児が増えるにつれ、少なくなってきました。15年位前より、年長児は子どもだけで借りられるよう、当時の図書委員の方が考えてくださいました。保育中も園児が図書コーナーにきて、好きな絵本を読んでいます。
 会議室の入口には、市立図書館長より昭和62年に「地域での読書普及と地域文化の発展に寄与された」とのことで、表彰状をいただき、額に入れて飾ってあります。
山王台親子文庫で図書委員をしたり、父母の会の委員をされた方が、六つ川小や永田台小で市民図書の立ち上げに関わり、今でも卒園児の保護者の何人もの方がボランティアで活躍されています。
 絵本は読み手と同じ向きで、その子のペースにあわせて読んであげてください。3年生くらいまでは読んであげ、子どもには絵を見て、想像することを楽しんでほしいです。絵本は親子のふれあいのツールとして最適です。そして集中力、思考力も身についていきます。
どうぞ親子文庫をご利用ください。