桜の花がほころび、園庭ではチューリップとスイセンの花がパンジーの間から顔を出し可愛らしく咲いています。春の訪れとともに新学期がはじまりました。
入園進級おめでとうございます。お子様の成長をお喜び申し上げます。
今年度は、年長児82名、年中児88名、年少児98名、そして満3歳児おれんじ組8名を加えて276名でスタートです。乳児(0~2歳)は32名が3日に入園式を済ませたばかりです。
今から600年前の能楽師の世阿弥が残した「初心忘れるべからず」という言葉があります。始めた頃の謙虚で真剣な気持ちを持ち続けていかねばならないという意味です。
本園は幼稚園として44年目になります。創立者川井男次先生は、建学の精神を「たくましい心と体」と定め、自分から進んで取り組もうとする意欲・人と関わる力を身につけ思いやりの心を育て・健康な体を作り命を大切にできる子にという思いをこめ、私財を寄付し地域に根ざした幼稚園を作り、子育ての支援センターの役割を担うことを教育目標に取り入れるようにしたのでした。
私学は創始者の思いを伝統として受け継ぎ、時代にあった教育目標を作っていきます。教育目標は、園の目標であり、その趣旨を受けて一人ひとりの個性を大切にしていくという子どもにとっての目標が設定されていきます。そして大切なことは,初心が常に生きて働くことなのです。
さて、4月は新しい出会いの月です。子どものあるがままの姿を受け止め、子どもの気持ちを一番に考える、幼稚園が楽しくなるように工夫する、先生たちもそんなことを心に秘めて受け入れます。担任が責任を持つわけですが、先生同士が話し合い、チームとして助け合っていきます。認定こども園としても3年目に入り、全園児同じ制服になりました。大きい方の園バスもリニューアルしました。心新たに初心を忘れず、一人ひとりの心と体の成長を考えながら、教育・保育をしてまいります。
職員一同、今年度もよろしくお願いいたします。