興味・関心を培う(つちかう)

 今年の作品展は2日間とも良い天気に恵まれ、一日目は約半数、二日目は約7割の出席でした。保護者の皆様、ありがとうございました。作品展の一日目の朝、先生方に「個人面談会は年2回、3学期はありませんので、作品展は子どもの成長を作品を通して感じてもらう日。作品を見ながらできるだけ多くのお母さんと立ち話をしてください。」といいました。子どもの頑張っている様子など伝えながら、共に成長を喜べる日にしたいと思いました。子どもたちには2月の誕生会の日に個人作品では、自分で考えて工夫した作品になったこと、みんなちがってみんなよかったと褒め、共同作品では、園長先生も中に入って遊んで楽しかった事などを話すとびっくりしていました。まだ各保育室は作品の余韻が残っています。

 作品展もそうですが、幼稚園の教育で最も大切なことは、興味・関心を培うことにあると思います。見るものすべてが初めての乳児期から少しずつ経験をつんで興味の幅が広がってくるのが幼児期です。作品作りでは、素材や道具に関心を持ちながら創意工夫をしていきます。園の自然の中にも「どうしてかな」と思うことがたくさんあります。例えばウサギは4本足、トリは2本足。トリは卵で産まれるね。じゃがいもは種いもを植えるけどさつまいもは苗だったね。ヒマワリは種を蒔いたけど、チューリップは球根だね。など子どもにとっては不思議がいっぱいです。

 先日の年長組の卒園遠足は、こども科学館に行き、子どもたちはたくさんの不思議に出会いました。太陽と地球の大きさの違いを知ったり、隕石(いんせき)に触ったり、光や音やいろいろな科学の不思議に興味を持ちました。「どうして?なぜ?」の答えは、これから学校に行き、だんだんと知識として教わったり、自分で調べて行ったりすることでしょう。

 興味を持つとやってみたくなり、やりながら関心を深めたり、知識を得ることの楽しさを知ったり、体験することの楽しさを知ったりします。そして自分の好きなことや得意なことがわかっていくのでしょう。幼児期は無限の可能性があります。子どもたちがいろいろなことを体験し、興味・関心を持てるような環境づくりに力を入れていきたいと思います。