今年の節分・豆まきは2月2日(日)ですが、日曜日のため翌3日(月)にアリーナで行います。子どもたちは自作の鬼のお面をかぶり、学園長先生が福の神として裃を着て豆をまき、病気などの悪いものを追い出し、福を呼び込みます。園では、日本の伝統行事を大切にしています。1月のお餅つきもそうですが、食べることは生きること。行事を通して食文化に親しむことも大切にしています。2月10日に年少・年中は付属農園で種いも植えを見学し、6月のじゃがいも掘りを楽しみにします。小さい学年の子は手づかみやスプーンなどの食具を使うことで発達を促し、食べる意欲につなげます。『いただきます』には命をいただく意味があり、『ごちそうさま』には食事を用意してくれた人への感謝が込められています。食事は身体の栄養だけでなく、知識や心も育てます。「食」という字は「人に良い」と書きます。食育とは「人を良く育てる」ことではないでしょうか。
子どもたちは遊びや活動の中で表現する楽しさも感じています。もうすぐ発表会です。年少以下はクラス全員で遊戯や劇を、年中・年長は遊戯か劇を選び、劇では役決めも行いました。年中以上の合奏では、楽器ごとパートに分かれて演奏します。自分のやりたいことを主張する子、友だちと相談して決める子、それぞれが思いを持ちながらも、一つの舞台をつくりあげています。
園では、自分の思いを伝える力を育てています。今年度より、年少以上の朝の会で、当番の子が自分の名前や好きなことを発表する活動を取り入れてきました。その積み重ねもあり、劇の練習では例年より声が大きく、自信をもって発表する子が増えました。また、毎朝のリズム打ちや体育あそびサーキットのステップの成果もあり、遊戯やダンスにもメリハリのある動きが見られます。行事を通して、日々の積み重ねが子どもたちの成長につながっていることを改めて感じます。
そして発表会の練習が続く中でも、毎日30分~1時間は園庭で遊び、体を思い切り動かす時間を大切にしています。寒さに負けず元気いっぱい遊ぶ子どもたちの姿はとても頼もしいです。先日も、ボールに届かず困っていた年少児に年長児が気づき、そっと取ってあげる姿が見られました。優しくしてもらった子は、きっと他の子にも優しくするでしょう。遊びや日々の経験の中で、思いやりの心も育っています。
今年度も残り2カ月、一日一日を大切にしながら、みんなで成長を見守っていきたいと思います。