園舎のベランダから旧園舎の裏庭に植えてあった樹々の中に、白い梅の花が咲いているのが見えました。本園は道路より1m以上高い敷地になっているので、擁壁は当時大谷石をつんでいましたが、現在は鉄筋コンクリートに作り替える必要がありました。そこでフェンス近くにあった樹々や花は残念ながらすべて取り除かなければならなかったので寒空に咲く白梅がとてもいとおしく見えたのです。
さて、2月24日発表会をいたしました。50年前開園したときは、まだ体育館がなく、教室を開け放してホールにしました。10年後体育館ができたときは、小学校の体育館を小さくしたような舞台とフロアーでした。今回のアリーナには、子どもたちが発表会をするためのステージを作りました。小さな公会堂のようなつくりです。畠副園長のアイディアでステージ下の階段や舞台横を多目的室にして、当日は子どもたちの控室として利用し、またフロアーに入りきれなかった保護者はキャットウォークからも見えるようにいたしました。
今年はコロナも収まり、二部制にして4年ぶりに本来の山王台幼稚園の発表会ができました。建設中からこの日を楽しみに待っていましたので、ステージで子どもたちが演じている姿も見て、感慨無量になりこのようなアリーナを造ってよかったと思いました。
発表会は子ども一人ひとりが主役になる日です。どの子もみんな素晴らしいです。当日は練習よりも一番はりきっていて、保護者に見てもらいたいという気持ちが伝わってきました。保護者の方も愛情あふれるまなざしでわが子を見守っています。終わった後の子どもの名前を呼ぶ先生たちもほっとして嬉しそうです。子どもを中心にみんなが幸せになれる日、それが発表会なのでしょう。本当に子どもは宝だと思いました。
発表会が終わると3月3日のひなまつりに向けて、各組でひな人形を作ったりします。本園では、園児全員の成長を祝う日として、クラスごとに先生から話をします。お子さんの健やかな成長を願って、今年は小さなひなあられをお配りします。少量ですが、ご家庭で召し上がってください。