自然環境の中で

 じゃがいもが収穫の時を迎えました。2月に種芋の植え付けを見学した年中・年長児、4月5月には芽が出て茎が伸び、花が咲く生育の様子を見に行っている全園児、その度に「茎が大きくなったね」と楽しみにしていました。
 学年によりじゃがいも掘りを通したねらいは違いますが、自分の手で土の中のじゃがいもを見つけて掘り出すときの笑顔はみーんな一緒です。おいもが育つには世話をしてくださった方への感謝、そして太陽の光や雨が大切なことを話しています。
年少・年中が種まきしたヒマワリやアサガオが育ち、花壇に移植しました。6月中頃には年長は発泡スチロールの田んぼに田植えをします。南側の花壇には、ミニトマトが青い実をつけ、事務室前にはゴーヤのつるがネットをのぼり始めました。裏庭の果実の木は、秋の収穫に向かって小さな実をつけ始めています。
 今週から蚕を飼い始めました。月曜日には3mm位だったのに、もう1㎝になりました。来週からは各クラスに分け、10頭ずつ飼い、毎日桑の葉を食べ約1か月で7㎝位に成長したら、繭を作り始めます。蚕は人間が糸をとるために育てられている家畜です。この蚕は教材として、シルク博物館から横浜市幼稚園協会を通して分けていただいています。成長するごとにふんの大きさが大きくなり、繭を作る姿に子どもたちはびっくりしています。桑しか食べないので、桑の木を園庭に植えてあります。
 6月は、生命が生き生きしている時だと思います。若葉が青葉になり、蒔いた種は芽を出し、苗で植えたものは大きく育ち実をつけ、太陽や水の大切さを知ります。動物(ウサギ、ニワトリ、蚕)は餌をやるとウンチをする、やらないと死んでしまうことを知ります。乳児棟玄関の水槽にいるウーパールーパーも大きく成長しています。
大人から見れば当たり前のことですが、みずみずしい感性の子どもたちには、小さな動物や身近な植物の変化に気づくことにより、感謝の気持ちや命の大切さに気づけるような自然環境をこれからも作っていきたいと思っています。