月別アーカイブ: 2013年9月

絵本体験は子どもの言葉を育て心を豊かにする

夏の炎暑から解放され、やっと涼しい風が吹きはじめました。

幼稚園では、運動会に向けて、練習が始まりました。年長組は永田みなみ台公園に行き、広々としたところで、当日と同じ大きさを白線で書き、組み立て体操の練習やリレーの練習をしています。ボランティアのお母様が行き帰りや準備を手伝ってくださり、大変助かっています。年中組、年少組は園庭や体育館で練習をしています。遊戯もだんだん上手になってきて、見ていてもとても可愛らしいです。昨日は開会式の練習をしました。40周年にふさわしいアイディアを取り入れています。どうぞ運動会当日を楽しみにしてください。

さて、読書の秋と言いますが、本園では子どもの絵本体験の大切さを感じ、毎日のように先生が読んでいます。「こどものとも」の編集者として、「ぐりとぐら」「ぐるんぱのようちえん」など多くの絵本を世に出し、「ミッフィー」を「うさこちゃん」として日本に紹介した松井直さんは、「絵本は子どもに読ませる本ではなく、大人が子どもに読んでやるのが絵本である」と言っています。何故かというと、子どもは赤ちゃんの時から親や周りの人の言葉を耳で聴き覚えし、言葉を自分の中に取り込みながら成長していくからです。幼児期の子どもには言葉を読む前に、まず言葉を「聴く力」を育て、聴く力が文字を覚え、言葉を読むことの土台になり、子どもの豊かな成長を促すのです。

忙しい毎日と思いますが、子どものために10分時間をとって読んでやってください。子どもは絵本を見ながら、絵本の言葉を親の声で聴くことによって、言葉を身に付けるだけでなく、自分に与えてくれる喜びや楽しみを感じとっていきます。そして、人として心の豊かさが養われて、心が育っていくのだと思います。どうぞ毎月持ち帰る月刊誌や親子文庫などを利用し、親子の触れ合いに役立ててください。