空高く、昨年度までの子どもたちが作った鯉のぼりが泳いでいます。風の強いときは元気よく、風の少ないときは静かに垂れさがっています。「すごいね飛んでいきそう」「あれ、お昼寝しているのかな?」と子どもたちは、風によって変わる鯉の表情を楽しんでいます。保育室では、年少組は帽子のようにかぶる鯉、年中組は壁に飾る鯉、年長組は空を泳ぐ鯉を、クラスごと作っています。今年はどんな鯉のぼりでしょうか、完成が楽しみです。
さて、先週初めての集会を園庭でしました。玄関から砂場の前までの移動ですが、前の子の肩に手を置いて汽車になってゆっくり歩いている年少組、2列に並んで先生について行く年中組、先生が先に行っていて、自分たちで行動している年長組。こんなことからも園生活の経験の違いを感じました。
また、先生の言葉かけも年齢にあわせて変えています。年少の最初は、一つ一つ「○○して」と一つができたら次を言いますが、年中組になると、「うがいをしたら着替えてね」と言うように2つの行動がわかり、年長では「うがいと着替えが終わったらシールを貼って、それから自分のしたい遊びをしましょう」と流れを話しておくと自分で行動ができるようになります。これらのことからも、幼児期の一年の成長が大きいことがわかります。ただし成長は個人差がありますので、今の子どもの姿を担任は受け止め、一人ひとりの子どもを理解しながら、信頼関係を築くのが今の時期です。年少さんは、お母さんと離れて過ごしているだけでもとっても頑張っているのです。帰ったら抱いて褒めてあげてください。
爽やかな風の中、種まきをしたり、裏庭のりんごやサクランボ、夏みかんなどの木を見たり、農園に散歩にいったりして、自然にふれながら、豊かに成長してほしいと願っています。