先日のさつまいも堀りでは、担任やお家の方とさつまいもを見つけて喜んだり、さつまいもだけでなく、土や石を触ったり、虫を探したりと思い思いに楽しんでいる姿が見られました。ご参加いただきました保護者の皆様ありがとうございました。
日々の教育・保育には『ねらい』が込められています。ただ「遊ぶ」のではなく、遊びや生活を通して子どもたちに何を経験してほしいのか考え、環境を整えることで、発達や学習につなげていきます。そのため担任は年間指導計画に基づき、月案、週案、日案と保育計画をたてます。さらに1歳・2歳は月齢でも成長が違うので毎月個別に成長を計画・記録し、子どもの気持ちに寄り添い見守って保育していきます。『寄り添う』とは『共感する』ことだと思います。まだ言葉で気持ちを正確に伝えられない子どもたちに対して、先生たちは、表情・仕草から子どもたちの気持ちを想像し「悲しかったね。」「嬉しかったね。」など、子どもの気持ちを代弁し伝えます。また、手をタッチするなどのスキンシップを通して共感を表現することも大事にしています。そして『見守る』とは、必要なときには助けられる距離を保ちながら、子どもが成長する過程を邪魔せずに見守ることです。子どもが自分からやってみようと思う気持ちを大切にし、声かけのタイミングや声のかけ方も工夫しています。
今年も残すところ2か月となりました。『子どもたちが安心して快適に過ごせる環境で、成長や発達を促すこと』が教育・保育の基本です。子どもたちが健やかに楽しく過ごせるように、職員一同気持ちに寄り添った保育を続けていきたいと思います。
「副園長だより」カテゴリーアーカイブ
気持ちの共有
9月28日(土)は山王台学園の第51回創立記念日でした。前日の27日(金)には、ゆずの実保育園の子どもたちも幼稚園に遊びに行き、創立記念式に参加しました。式典では、ゆずの実も含む、1歳から5歳までの各クラスの代表の子が、銘菓「ひよこ」の和菓子を受け取り、みんなでお祝いの気持ちを共有しました。続く第2部では、先生たちによる「園歌」と「虹」の2部合唱や、幼稚園の年長組のスティックを使った「アイアイ」の演奏を見ました。スティック演奏では、両手に持ったスティックをクラス別に異なるリズムで打ち、1番と2番でリズムを入れ替えて演奏します。年長の子どもたちのかっこいい演奏を、ゆずの実の子どもたちも一生懸命聴いていました。
ようやく気温も少しずつ下がり、外遊びが心地よい季節になってきました。子どもたちは公園で遊んだり、幼稚園の園庭でかけっこをしたりして元気に過ごしています。そして、もうすぐ運動会です。ゆずの実が参加する山王台幼稚園の運動会は毎年、永田台小学校の校庭をお借りして行っています。2歳の子どもたちは昨年の運動会を覚えているかもしれませんが、多くの子にとっては、ほとんど知らない場所での初めての経験になります。1.2歳の子どもにとって、大勢の人の前で立つだけでも大きな挑戦です。当日は、いつもと違う環境に緊張して泣いてしまうこともあるかもしれません。それでも、大好きなおうちの人と一緒なので、きっと大丈夫です。ゆずの実が参加する種目は親子で一緒に楽しむ競技が中心です。走ったり、踊ったり、出来たことも出来なかったことも、すべて大切な体験です。まずは保護者の皆さまが楽しんでください。子どもたちはおうちの人の笑顔を見て安心します。そして運動会でもお子さまと一緒に小さな「できた!」を見つけて、たくさんの思い出を作ってください。
運動会は保護者の参加人数に制限はありませんが、安全ため入場の際にはネームタグの確認を行います。ご家族の方はネームタグをつけている方と一緒にお入りください。一緒でない方は参観カードの提出が必要です。また、本部や入退場門の裏には子どもたちの作品が飾られていますので、ぜひご覧ください。
それでは、楽しい一日になりますように。運動会でお会いできるのを楽しみにしています。
七夕の願い事はありますか?
今年は例年より遅い梅雨入りでしたが、暑さは本格的な夏が始まりました。能動汗腺という汗腺の発達はおおむね幼児期までにほぼ決まると言われ、その後増加することはありません。子どものうちに汗をたくさんかくことで能動汗腺が増え、体温調節が出来るようになり、将来的にも熱中症のリスクが少なくなります。子どもたちは背が低く、体重に占める水分の割合が高いため、水分不足から急激に命に関わる体調変化が起こります。そのため適度に暑さを体感し、少しずつ暑さに慣れていく時間が必要なのですが,近年はいきなり猛暑になってしまうので、慣れる前に暑くなってしまいます。
炎天下で遊ぶことは危険なので、夏は室内遊びが多くなりますが、園では冷房を上手に使いながら、体育あそびサーキットなどの運動遊びでしっかり汗をかき、水分補給をし、プールや水遊びで汗流しをして、夏ならではの「気持ちいい」や「楽しい」を体験しながら、暑さに負けず元気に過ごしていきたいと思います。
さて、7月7日は七夕です。ゆずの実では7月5日に七夕の会を行い、短冊の願い事を発表したり、みんなで協力して大きな天の川を作ります。給食もおやつも七夕特別メニューで、クッキングもあるので、七夕づくしの1日になる予定です。当日は園で笹に飾っていた短冊を持ち帰ります。ご家庭でもお子様と一緒に、七夕を楽しんでみてください。
晴れでも楽しく。雨でも楽しく。
先日山王台幼稚園の付属農園へじゃがいも掘りに行きました。子どもたちにはじゃがいもが育つために必要なことは、太陽と水、そして世話をする人と伝えています。畝を作り種芋を植え、肥料をまき、雑草を抜いてお世話してくれる方々に支えられ美味しいじゃがいもが育ちます。先日、掘りたてのじゃがいもをお家に持ち帰りましたが、ご家庭で召し上がっていただけたでしょうか。園では前日に子どもたちが洗ったじゃがいもを給食室でふかしてもらい、子どもたちはで食べられるように、料理してくれる人がいて食べることができることを学びます。じゃがいもを掘った後の畑には、幼稚園の先生たちとボランティアの皆様とでさつまいもの苗を植えました。さつまいも掘りは11月に予定していますので楽しみにしていてください。
さて、先日の雨のため、ゆずの実保育園での玉入れや運動遊びのプログラムに変更したミニ運動会ですが、幼稚園へ行って0歳~5歳の子どもたちと一緒に行うことが出来ました。ゆずの実の子どもたちはかけっこに参加。1歳と2歳で別々に走りました。ゴールにいる先生を目指して最後まで走り切ることが出来ました。
6月は子どもたちが大好きな水遊びが始まります。毎年、ゆずの実保育園も山王台幼稚園も保育に係る職員は全員、水遊び(プール)が始まる前に、消防署から救命処置の練習用マネキンを借りて、AED(救命処置)研修を受けます。そして水遊び(プール)のマニュアルに沿って監視員を配置し、安全に気を付けて行います。安全で楽しい水遊びができるように、お子さまの体調によっては水遊びせずに見学するようにしてください。ご協力お願いします。
卒園・進級おめでとうございます
今年卒園の2歳の子どもたちは、コロナ禍で世の中が大変だったころに入園を決めてくださった方々です。先日来年度の入園希望のお子さまの面接をしていて、ゆずの実の子どもたちの面接の頃を思い出していました。マスクで表情が分からない中、知らないところに緊張しながらもおうちの人と一緒に少しずつ慣れ、遊んでいる姿を見せてくれました。ゆずの実保育園に入園してくれて本当にありがとうございました。行き届かないところも多かったと思います。保護者の皆様のご理解、ご協力には感謝の気持ちでいっぱいです。
年度末には卒園式と発表会があります。1歳の子は大好きな保護者のところに行かず、前で立つだけで満点です。お子さまと一緒に2歳の子どもたちの発表に憧れてください。2歳の子も保育のねらいに『上手に発表する』ことはありません。当日は楽しんで発表できれば大成功です。ぜひご覧いただきお子さまの成長を感じていただければと思います。そしてたくさん褒めてお子さまと一緒に卒園・進級を喜んでください。
この一年、お子さまはゆずの実で過ごすことで何か好きことを見つけることができたでしょうか。自信をもって自分の気持ちが話せるように、どうかこれからも自分の事が好きな子でいてほしいと願います。お子さまの成長を一緒に楽しませていただきありがとうございました。
笑顔いっぱいの冬を
12月といえばクリスマス。ゆずの実では、クリスマスソングを歌ったりツリーを飾ったり、クリスマスにちなんだ造形活動を楽しんだりする他、英語指導やリトミック、知育指導でもクリスマスのわくわくした雰囲気を楽しみます。中でも特別なお楽しみが山王台幼稚園のアリーナで行うクリスマスお楽しみ会です。
今年は劇団こぐま座による、着ぐるみで演じるおおきな人形劇『赤ずきんちゃん』を公演。山王台幼稚園の園児と一緒に10時から観劇し、観劇後にはサンタクロースがやってきて子どもたちにプレゼントを配ります。
そしてゆずの実でもクリスマス会を行います。この日は給食もクリスマス特別メニューになり、もみの木の形をしたハンバーグにパプリカやケチャップを使って自分で最後の飾りつけをしてからいただきます。年末年始は体調が悪いお子さんが出やすい時期でもあります。寒くなると手洗いをついつい手早く済ませがちですが、楽しいクリスマスや年末を迎えられるように、大人も子どももしっかり手洗い・消毒をしてからいただきます。クリスマスのあとはあっという間にお正月。なにかと忙しい日々が続きますが、みなさまくれぐれもご自愛ください。
「大好き」からつながる「幸せ」
先月はゆずの実保育園の母体である山王台幼稚園で運動会があり、ゆずの実さんも参加しました。たくさんのギャラリーの中、おうちの方と離れ、ゴールを目指して走ったことは、1歳の子どもたちにとって初めての体験だったのではないでしょうか。子どもたちは初めての場所で初めてのことをしました。2歳の子どもたちにとってもまだ2回目。不安を感じたり緊張していた子もいたでしょう。でも大好きなおうちの人がゴールで待っていてくれたので、子どもたちは頑張れたのだと思います。園での日々も同じです。大好きなおうちの人が必ず迎えに来てくれる場所だと分かっているから、安心して過ごせるのです。
自分という存在が、かけがえのないものだと実感できると、社会に踏み出す力となります。たくさんの「できた!」が増えていきます。先生は遊びや生活を通して、子どもの呼びかけに応えることで信頼関係を築いていきます。困ったときは助け、出来たときは一緒に喜び、悲しい気持ち悔しい気持ちも受け入れて共感します。もう少し大きくなって世界が広がった時、周りの人にも優しくなれるように。他人と比べても違いを認め自信を失わないように。ありのまま受け入れてもらった記憶が、たくましい心と体を育みます。
また、山王台幼稚園の付属農園で行われるさつまいも掘りにも参加。掘りたての芋を触り、土のにおいを体験しました。お土産のさつまいもは、お家に持って帰ってご家族で召し上げっていただきます。本園でも給食室で蒸したさつまいもをみんなで食べる予定です。暑い日が続きますが、やっと少し秋らしいことができました。