「大好き」からつながる「幸せ」

 先月はゆずの実保育園の母体である山王台幼稚園で運動会があり、ゆずの実さんも参加しました。たくさんのギャラリーの中、おうちの方と離れ、ゴールを目指して走ったことは、1歳の子どもたちにとって初めての体験だったのではないでしょうか。子どもたちは初めての場所で初めてのことをしました。2歳の子どもたちにとってもまだ2回目。不安を感じたり緊張していた子もいたでしょう。でも大好きなおうちの人がゴールで待っていてくれたので、子どもたちは頑張れたのだと思います。園での日々も同じです。大好きなおうちの人が必ず迎えに来てくれる場所だと分かっているから、安心して過ごせるのです。

 自分という存在が、かけがえのないものだと実感できると、社会に踏み出す力となります。たくさんの「できた!」が増えていきます。先生は遊びや生活を通して、子どもの呼びかけに応えることで信頼関係を築いていきます。困ったときは助け、出来たときは一緒に喜び、悲しい気持ち悔しい気持ちも受け入れて共感します。もう少し大きくなって世界が広がった時、周りの人にも優しくなれるように。他人と比べても違いを認め自信を失わないように。ありのまま受け入れてもらった記憶が、たくましい心と体を育みます。

 また、山王台幼稚園の付属農園で行われるさつまいも掘りにも参加。掘りたての芋を触り、土のにおいを体験しました。お土産のさつまいもは、お家に持って帰ってご家族で召し上げっていただきます。本園でも給食室で蒸したさつまいもをみんなで食べる予定です。暑い日が続きますが、やっと少し秋らしいことができました。