蚕とじゃがいも

 5月27日より蚕(かいこ)を各クラスに10頭(とう)ずつ飼いはじめました。22日に孵化(ふか)し、4回脱皮して1か月の間に5mmから7cm位まで成長し、繭を作りはじめます。その間桑の葉を食べ続けます。そのため事務室横に桑の木を植え、葉も育てています。蚕は「カイコガ」といって、チョウやガの仲間で、人間が着物などの絹糸(シルク)を取るための家畜として育てられてきた昆虫です。この蚕は教材としてシルク博物館から横浜市幼稚園協会を通して分けていただいています。

 子どもたちは毎日桑の葉を食べている蚕を見て成長の大きさに驚き、ふんも大きくなっていくことに気づきます。生きている動物はえさを食べ、ふんをして大きくなります。子どもたちには「えさをあげないと死んじゃうよ。ふんを掃除してあげると気持ちいいね。」ということを伝えながら、生命を感じてほしいと思っています。

6月はじゃがいも掘りをします。年中組年長組は2月のじゃがいもの種いも植えから見ているので、特に収穫を楽しみにしています。先日、子どもたちみんなで農園まで生育の様子を見にいったとき、花が咲いていました。花の色はうす紫でした。「どうしてうす紫なんだと思う?それはね、じゃがいもはナスの仲間だから似ているね。」という話をしました。でもナスの仲間には、他にトマトやピーマンがあります。花の色はナスは紫色、トマトは黄色、そしてピーマンは白色です。同じ仲間でもいろいろです。子どもたちが裏庭の野菜の生育を見て、葉の形や花の色などの違いに気づき、野菜に関心を持って欲しいと思います。

 6月は蚕やじゃがいもをはじめ、春から夏への変化の中で小動物や野菜、種まきしたヒマワリ、アサガオ、年長のペットボトルの田植えなど、自然が豊かな時。子どもたちの興味・関心を高めたいと思います。