自分に自信を持てる子に

 ♪着物を着がえて帯しめて 今日は私も晴れ姿 春の弥生のこのよき日 
 なによりうれしいひなまつり
 この歌詞は♪うれしいひなまつりの4番です。(園では2番まで歌っています)
 毎年卒園を前にした年長児10名ずつとシアターホールで園長昼食会をしています。子どもたちはいろいろな話をしてくれます。ある回で「園長先生、ひなまつりの歌は4番まであるんだよ。ママが教えてくれたから私歌えるの」「そう、歌ってくれる?」そしてしっかりと4番をうたってくれました。子どもたちに、「弥生はね3月のことで」と歌詞の意味を話していくと、「あーそうか。それでうれしいひなまつりって言うんだ。」と言う子がいて、その後ひなまつりの話で盛り上がりました。この歌は、サトウハチローさんの作詞で長女の7つのお祝いにひな人形を飾ったときのうれしそうな姿を見て作られたそうです。作曲は河村光陽さんで、日本のつづみのリズムとお琴の旋律で作られ、「あまり早くなく優雅に」と楽譜に添えてあります。園の先生方も、前奏を大事に伴奏しています。
 さて、昼食会では、得意なことを聞いています。その会によっては勉強の話になったり、習い事の話になったり、運動の話になったりです。私が「○○くん側転うまいね、見せてくれる」というと得意顔で見せてくれ、次々見せたい子が手をあげます。逆立ちもできるよ。ブリッヂできるよ。腹筋できるよ。と次々前にでてきます。腹筋ができる子に私が足を抑えていると、真っ赤な顔をして5回頑張りました。次はその子に私の足を抑えてもらって5回しました。子どもたちみんなが「園長先生頑張ったね。」とほめてくれ大笑いしました。園での好きなことを聞くと、ほとんどの子が「お茶のおけいこ」「サーキット」「鉄棒」「ピアニカ」「音楽会楽しみ」と言ってくれました。
 音楽会では、それぞれの学年の目標にあわせて、一年間してきたことを見ていただきます。保育参観としてみていただきたいので、幕は開けておき、入場・準備・演奏・退場を含めて、お子様の成長をごらんください。
今年度は日々の日課を身につけ、落ち着いて生活をすることを目標にしてきました。身体を動かすことが好きな子どもたちは、体育サーキットを喜び、冬でも元気に園庭をはしっています。年中・年長でのピアニカは、ピアニカにシールを貼らないでどの鍵盤楽器でも弾けるようにドレミの位置を歌で覚えていきました。満3歳児は自分のことを自分でしようとする。年少児は基本の生活が自分でできるようにする。年中児は集団生活の基本がわかり、意欲を持って生活する。年長児は相手に思いやりの気持ちを持ち、やれることを増やし自分に自信をもつ。園児それぞれが成長してくれたことを嬉しく思います。