作品展の前に

 顔が痛いくらいの寒さが続いていますが、空気がきれいなので、晴れた日は幼稚園の2階から遠く東京湾の向こうの房総半島が見えます。また乳児棟の屋上からはランドマークタワーやベイブリッジがよく見えます。寒くても元気に園庭で遊んでいる子どもを見ると、まさに「子どもは風の子」と思います。幸い本園ではインフルエンザで休んだ子は現在5名位ですんでいます。
 今週は作品展を前にしての作品作りをしています。昨日は年少組では、共同作品の土台を作りはじめました。数名のグループに分かれてダンボールカッターで順番にダンボールを切っています。年少組は初めて使う道具です。その眼差しは真剣そのものです。次に大きなダンボールの箱をクラフトテープを切っては貼り切っては貼りしてつないでいます。二つつないで牛乳パックを立てて貼ると「ウサギができた!」と大喜びをしていました。
 年中年長組は、個人制作の4日目で、だんだんと完成に近づいていました。紙ねん土、色画用紙、木、発泡スチロール、モール、リボン、ビー玉、ボタン、えのぐ、その他いろいろな素材を使って、工夫した様子が見られる個性豊かな作品ができあがってきました。「何を作ったの?」「○○○」「ここは何?」「○○○○」「よく考えたね、すばらしい!」クラスをまわって子どもたちとの会話の中で、子どもたちのやり遂げた満足感や達成感を感じるのです。作品作りを通して小さな積み重ねの中で自分に自信を持てる子に育つよう、人間の基礎となる幼児期に培うことが大切なのだと思います。制作中の子どもの顔は本当にいい顔しています。
作品展では、お子様の話を聞きながら、工夫したところや発想したところをほめてあげてください。子どもたちは保護者の方に見ていただくのを楽しみに作っていました。またご家族皆さまで園全体の作品をごらんいただきたいと思います。