発見博士になろう

 6月23日にプール開きをしました。朝は少し涼しく気温が心配でしたが、10時少し前には、28℃になり水温も22度と絶好のプール日和。プールのまわりに集まった子どもたちと一緒に空にむかって「お日さまありがとうございます。」「くもさんあっちへいってくれてありがとう。」と大きな声で言いました。その日は体育指導の日、山本先生に各クラス15分ずつでしたが、楽しく水に慣れる指導をしていただきました。
 日曜参観日のことです。玄関横の花壇のアサガオのつるを見て、小学校2年生のお兄ちゃんが私を呼びとめました。「園長先生見てごらん。この葉っぱの出ているところから花が咲くんだよ。そのあとあおい種とくろい種ができるでしょ。あおいほうはね、まだとってはいけないんだよ。」私は嬉しかったです。彼は卒園児なのです。学校で学習したことを一生懸命話してくれるたのです。
 幼稚園でも年少・年中でアサガオやヒマワリの種まきをします。年長ではペットボトルや発泡スチロールの箱に田植えをします。幼稚園での栽培は観察というより、種を蒔いたら芽が出たことを驚き、お水をあげないと枯れてしまうことを知り、どんどん伸びていく様子をみて、花が咲く喜びを感じること。田植えもそうですが、食べ物の生長に関心を持つことに目的があります。
 このように幼稚園で培った興味・関心を小学校に行って、学習として学び、知識となり中学・高校と進むにつれて、だんだんと専門性をおびた学習や研究になっていきます。この学びの連続性の基礎は、幼稚園の時代にいろいろなことに触れ、体験することにあります。幼児教育は環境教育といわれますが、飼育栽培だけでなく、音楽や絵画・体育・お茶・英語・遊びも生活すべてが大切な環境なのです。その環境の中で子どもたちは五感を使っていろいろな発見をします。
 誕生会の日に裏庭の野菜や今とても小さな栗や柿の実の話をして、「発見博士になってください。」と言いました。子どもたちが目を輝かせて発見できるような環境づくりに努力していきたいと思います。
 もうすぐ七夕です。各クラスの前に笹飾りがあります。8日まで飾りますので、ミニ音楽会にいらした後、お子さんの短冊をぜひ見つけてみてください。