幼稚園は心のふるさと

 11月21日(金)、永田台小学校において「第46回全国小中学校環境教育研究大会」が開催されました。本園も幼保小の交流の一環として、自然環境を通した教育、特に命の教育について模造紙6枚を展示しました。体育館の中に約15の展示ブースが広がり、全国からいらした先生方、地域の方々に混ざって小学生がかわるがわる見にきました。私が立っていると卒園児は懐かしそうに「今もウサギはいるんですか」「トリのえさ切りしたよねー」「マユかざりお泊まり保育でもらったもらった」卒園児を持つ地域の方も「息子は32歳になりました。おいもがおいしかったことを思い出します。畑がある山王台幼稚園ならではですね。」「この子たちには山王台幼稚園がふるさとなんですよ」と言われ、私は嬉しくなったと同時に地域の幼稚園として、子どもたちの心のふるさとでありたいと強く思いました。そして授業参観では、成長した卒園児の生き生きとした姿を見られることの幸せを感じました。
 さて、発表会前の舞台練習が始まりました。年少児は初めての舞台です。遊戯の練習というより舞台でお客さんに見られることに慣れる練習といってもいいかもしれません。年中児は遊戯の間奏の入れ替わりや位置を覚えたり、劇では大きい声で言えるように。年長児は全体の動きを考えて自分の動きをする。劇はストーリーに合わせ登場人物になりきって演じるなど、それぞれの学年の目標がありますが、子どもたちには練習も楽しんでもらいたいと思います。先生方も衣装をつくったり、背景や大道具小道具を準備したりして頑張っています。練習や準備を通し、発表会は担任と子どもたちの絆が深まる行事でもあります。
 大きくなって幼稚園時代の思い出を聞くと、たいがい「発表会で○○をした」「お泊まり保育ですいかわりをした」「運動会の組み立て体操頑張った」などがベスト3です。そして「お茶のおけいこ」「畑のいもほり」などが続きます。
 幼稚園での行事や活動の一つ一つが子どもたちの楽しい思い出となり、心のふるさととしていつまでも子どもたちや保護者の心の中に残り続けてほしいと思います。