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自己肯定感のある子に育てるには

 ロシアのソチで行われた冬季オリンピックが閉幕いたしました。日本の選手は8個のメダルを獲得し、大活躍でした。しかしメダルが確実と言われていても実力を発揮できない選手がいました。それでも自分を信じ、努力して練習を重ね力を尽くして戦ったと思われる選手は、何処の国の選手も閉会式では晴れやかな笑顔でした。

 さて、2011年に、日米中韓の高校生約8000人に実施した調査で「自分は価値のある人間だ」という質問に「当てはまる」とした割合が日本は約40%で4か国中の最低であったという記事を読んだことがあります。60%の若者が自己肯定感が低いという結果でした。30年前の調査の時より3倍に増えたそうです。自己肯定感とは、「自分のいいところも、ダメなところもひっくるめて、自分を認め肯定する気持ち」をいいますが、要するに「自分が好き」という気持ちを持っていることです。

 子どもが自立していくうえで自己肯定感を育むことはとても大切なことで、まず親が「大好きよ、何があってもあなたの味方」という気持ちを子どもに伝えることです。親に好かれていると思うことで自信をもって外に出て頑張れるのです。そして失敗やもめごとの中で、自分で乗り越える力を蓄えるために、小さいことでも自分で頑張ったことを褒めてやることです。褒めるときは子どもにわかるように具体的に褒め、結果を褒めるよりもがんばっている過程を褒めてやってほしいと思います。親も先生も子どもが一生懸命頑張っている姿を見ることは最高に幸せを感じるときでしょう。

 テレビで見ているとフィギュアスケートの浅田真央選手のそばにいつも穏やかな笑顔の佐藤信夫コーチがいます。ショートプログラムで失敗した浅田選手に、フリーの出場前「何かあったら先生が助けに行くよ」といったそうです。コーチに対する信頼の中で見事素晴らしい演技で世界中を感動させてくれました。

 卒園進級まで残り少なくなりました。交換保育をしたり、クラスのまとめをしたり、楽しい日々を過ごしたいと思います。職員一同子どもたちの幸せを心から願っています。

一年間ありがとうございました。